核3音が場合によって中間音として働くことについてはすでに述べた。
したがって、導2の代わりに核3を使うことで導和音を構成することが可能。
つまりこの導和音の構成は、
導音+核3+核2
となる。
この34導和音については前項でも述べた。
この和音は導和音としての機能は弱いものの、
使用できる範囲は広く、陰音階、陽音階、上行音階、下行音階
のすべてで使用できる。
主和音への進行
この導和音進行では導2が核2の圧力によって主音に進むということはない。
この進行の特殊な面は、導音が核3と3度を作ることで、
導音はその圧力によって主音へ進む。
これらの34導和音は導2音を持たないため、
主和音とこの形の導和音だけで全音階音を表すことはできない。
すでに基本和音の項で陰音階の異向形3導和音については学習した。
この方法では陽音階の場合、3度和音になることから使用できなかった。
しかし、34導和音は陽音階の異導和音としても使うことができる。
主和音への進行
異向形の34導和音は、上行、下行の別があるだけで、
陰陽どちらの音階でも同じ形が使われる。
基本形音階の34導和音と異向形のそれでは、Z34とU34が入れ替わる。
例えば、民基の34導和音はZ34で、民下のそれはU34になる。
ちょっとややこしいが、次の項でまとめる。